秋も深まりそろそろチランジアを室内に取り込む時期に…
そして室内管理でよく耳にするのが通気が大事だという話。
冬場は温度管理ばかりに気を取られて意外と通気を軽視してる人も多い。
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そもそも通気ってなんやねん!
って人も多いはず。
という事で今回は“通気”に関してのお話し。
この通気があるかないかで水やり後のチランジアの乾燥速度が大きく変わっくるし通気を怠るとチランジアは最悪腐る。

早速だけど通気の大切さが分かりやすいようにチランジアが乾くまでの時間を計算していく!
これを求めるにはフィックの法則という有名な法則を使うと求めることができる。


これを使って湿度50%、室温25℃で濡らしたチランジアが乾くスピードを計算していく。
今回濡らしたのはイオナンタ。
計算の前に濡らしたチランジア表面にどれくらい水があるのか考えておく。
葉っぱの表面に厚さ0.5㎜、葉っぱの隙間に3㎜の水があると仮定した。

それぞれ風速2m(扇風機の風速)のときと無風状態での乾燥速度を求めた。
扇風機を回したときの乾燥スピード

乾燥速度は1.2㎜/hという結果になった。
葉の表面の水の厚さが0.5㎜なので30分でほぼ乾燥し、葉っぱの隙間の水は厚さ3㎜なので3時間くらいで完全に乾く計算になった。
ちなみにキセロのような大型種は葉の隙間に1センチほど水が溜まる(水の厚さ1cm)ので10㎜÷1.2㎜=8.3となり
8時間くらいで完全に乾く計算!
無風状態での乾燥スピード

無風時の乾燥速度は0.04㎜/hかなり乾きにくくなった。
葉っぱ表面を乾燥させるのに12時間、葉っぱの隙間が乾燥するのにはなんと75時間もかかる。
キセログラフィカのような大型種だと完全に乾燥するまで250時間(10日半)もかかってしまう計算に!!
これは間違いなく腐る!
チランジアを濡らしてから乾くまでの時間を表にまとめるとこんな感じ。

もちろん葉から吸収される分があったり温度や湿度が変わると計算結果も変わって来るので計算結果は目安程度に。
という事で今回は本田みの得意な化学工学を使って通気の大切さを考えてみた。
いかに通気が大切か分かっていただけただろうか…
分かってくれたなら冬場の管理に向けてサーキュレーターを買おう!↓↓にっこり
結構うるさかったりするので静音機能が付いてるタイプがいいよ!
おしまい。