皆さんこんにちは、本田みです。
今回は無菌播種について書いていきます。
無菌播種というと初心者には難しいというイメージありませんか?
しかし実際にはそこまで難しくありません。
今回は初めてでも手軽にできるクリーンベンチを使わない簡易播種のやり方を紹介していきます!
なぜクリーンベンチなしでできるのか?詳しくはこちら。
準備するもの
瓶
密閉できれば瓶以外のものでも何でもいいのですが手軽に手に入る瓶がおすすめ。
殺菌に使う塩素系殺菌剤
ハイター、ブリーチ、ミルトン、ピューラックスなど。
霧吹き
消毒液を吹きかけるのに使います。
粉末ハイポネックス
培地作成に使います。液体ハイポは適していない。
粉末寒天
培地作成に使います。 市販の粉末寒天。
ショ糖
培地作成に使います。 一般的な上白糖など家庭で使う砂糖類。

培地について
今回はハイポネックス培地を使います。
培地組成(500ml)
- 寒天6~8g
- ショ糖10g
- ハイポネックス1.5g
これらを500mlに溶かして加熱後冷やすだけで培地は完成します。
当たり前ですが1000ml作りたい場合には材料を倍加えて作ってください。
操作手順
今回の播種方法は簡単5ステップでできます。
手順がイメージしやすいように表を作っておいたので参考にどうぞ。

では早速やっていきましょう。
どうせ混ぜるのでショ糖10gに追加でハイポネックス1.5gを加えて合計11.5gを同時に図っていきます。
しかしここで問題発生!
どうやらうちの電子はかりは小数点以下が表示されないようです。
ここは自分の感覚を信じで目分量で。(培地作成は割とおおざっぱでも大丈夫です)

水500mlに先ほど量ったハイポネックスとショ糖をぶち込みます。

寒天8gも同じくぶち込みよく混ぜて加熱します。

培地を作るのと同時並行で今回使う0.05%の次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製していきます。
市販のミルトンの濃度は1%のためこれを20倍に希釈します。(25mlのミルトンに475mlの水を加えます)

出来た消毒液であらかじめ瓶や周辺を消毒しておきましょう。

加熱した培地を冷えないうちに瓶に分けます。

瓶に分けたら瓶の内側に次亜塩素酸ナトリウム( 0.05% )消毒液を噴射

全ての瓶の内側を消毒してふたを閉めて冷えるまで待機。

培地が冷えるまでの間に種子を消毒します。

先ほど作った消毒液を種子の入った紙コップに入れます。

ラップをしてしばらく放置。

培地が冷えたようなので播種していきます。
種子を培地に乗せた後再び消毒液を3回ほど噴射します。培地が消毒液でひたひたになってますがこれでOKなのでこのまま蓋をして完成です。

9瓶作りました。作った瓶の上にセロハンテープを張って品種名と播種日を書いておくと便利です。字が汚いのは生まれつきです。(書道家の血が入ってるのに遺伝せず)

お疲れさまでした。
あとは明るくて温度が上がりすぎない場所に置いてあげてください。(植物用ライトの下などがおすすめです)1~2週間で発芽すると思われます。
瓶の中に入っている次亜塩素酸ナトリウムが殺菌し続けてくれるのでコンタミ率は非常に低いですが消毒液が劣化していたりすると容易にコンタミするのでコンタミが多い場合は新しい次亜塩素酸ナトリウム液を買うのがいいと思われます。
播種から3週間後の様子

3週間がたちましたが1瓶だけコンタミでダメになりました。相当強力な菌が入っていたのでしょうか?
残りは無事に育ってます。
今日はここまで。
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